【印紙税】契約書の写しに印紙を貼る必要があるのは、どのような場合ですか?
契約書の写し(例えば、コピー機でコピーしたもの)には、原則として印紙を貼る必要はありません。しかし、次の場合には、例外的に印紙を貼る必要があります(印紙税法基本通達第19条第2項)。
① 契約当事者の双方又は一方の署名又は押印があるもの(ただし、文書の所持者のみが署名又は押印しているものを除く。)
② 正本等と相違ないこと、又は写し、副本、謄本等であることの契約当事者の証明(正本等との割印を含む。)のあるもの(ただし、文書の所持者のみが証明しているものを除く。)
上記のような場合には、写しとはいえ、契約書の原本そのものと同視できますので、印紙を貼る必要があります。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 山田重則
コラム一覧はこちら
関連するコラム
-
2020.05.10
山田 重則
【印紙税】どのような者が「作成者」に該当しますか?
課税文書の「作成者」が印紙税の納税義務を負います(印紙税法第3条)。そして、「作成者」とは、課税文…
-
2020.05.10
山田 重則
【印紙税】どのような場合に課税文書を「作成」したといえますか?
印紙税は、「課税文書」を「作成」した場合に課されます(印紙税法第3条)。そして、「作成」とは、単に…
-
2020.05.10
山田 重則
【印紙税】どのような場合に非課税規定の適用がありますか?
ある文書に課税事項の記載がある場合、その文書には、原則として、印紙税が課されます。しかし、その文書…
-
2019.12.31
山田 重則
【印紙税】1つの文書に複数の課税事項の記載がある場合、どのように処理すればよいですか?
例えば、1つの文書中に土地の賃貸借の事実と敷金受領の事実が記載されていることがあります。土地の賃貸…
山田 重則のコラム
-
2020.06.06
山田 重則
【固定資産税】「市街地宅地評価法」とその評価ミスを教えてください。
固定資産評価基準上、市街地的形態を形成する地域にある宅地は、「市街地宅地評価法」に基づいて評価が行…
-
2020.06.06
山田 重則
【固定資産税】宅地はどのような方法で評価されますか?
宅地とは、建物の敷地及びその維持若しくは効用を果たすために必要な土地をいいます。現に建物が建築され…
-
2020.06.06
山田 重則
【固定資産税】固定資産評価基準上、土地はどのような方法で評価されますか?
土地の評価方法は、地目(田、畑、宅地、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、雑種地)によって異なります。…
-
2020.05.10
山田 重則
【固定資産税】何年前まで遡って過大な固定資産税相当額の返還を受けられますか?
固定資産の課税ミスがあった場合、地方税法に基づき過去5年間に過大に支払っていた固定資産税が還付され…