北アフリカの絶望

 モロッコから地続きのスペインの飛び地へ不法移民が急増していて、当地の大問題となっている。「海を泳いで越境すれば送還されない」という最高裁の(誤った?)判決解釈が直接の原因だそうだ。

 モロッコはサッカーWCで活躍してランキングも高いから、経済的には恵まれていて統治も安定していると思っていたらそうではないらしい。モロッコを含めていくつかの北アフリカ諸国の若年失業率は30%を超えている(8月5日日経)。若年失業率はインドやインドネシアだけの問題ではない。

 超長期では、現在の西洋中心の世界から、アジアの世界へ、最後にはアフリカの世界へ、というのが人口動態からの予測であった記憶がある。しかし現在では、希望の前に大きな絶望が横たわっているようだ。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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