リバースモゲージローンの人気

 自宅を担保にして老後の生活資金等を借りる、リバースモゲージローンの利用が拡大している(5月19日日経夕刊)。返済は死後、自宅の売却金によるのが原則だ。貸し手銀行にとって、不動産価値の下落リスク、借り手の長生きリスクなどがある。だから、自宅の現在の価値に比べると、借りられる金額は多くはない。また、金利も高めだ。
 ただ、自宅以外にめぼしい資産のない高齢者にとっては、目先のキャッシュフローを補う有力な手段ではある。もっとも、老後の備えはキャッシュフローだけではすまない。相談を受ける場合も、遺言、民事信託、死後事務、後見などとセットで提案している。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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