後見人の報酬
3月24日の毎日新聞に、成年後見人の報酬が、財産基準でなく業務量基準となる旨の記事がある。成年後見人の報酬は裁判所が決めるが、業務に即した報酬ももちろんあったが、後見人が管理する財産の多寡で決まる要素が多いと言われている。だから、本人が施設などに入所していて、後見人としてはあまり手間のかからない案件であっても、本人の財産額が多いと報酬は多くなり、逆に自宅で暮らしていて手間がかかるのに、財産額が少ないと報酬も少ないということがあり、後見人になった専門職にとっては案件によって当たりはずれがあったとされる。ただ、財産が乏しくて手間がかかる人の後見人報酬はどうするのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2025.02.20
奈良 正哉
認知症でも証券投資
認知症になっても、親族が代理人になって証券投資(新規購入)が続けられるようにするそうだ(2月20日…
-
2025.02.18
奈良 正哉
遺産国庫帰属10年で3倍
相続する人がいなくて、結局国庫に帰属した遺産は10年間で3倍、1,000億円超になったそうだ(2月…
-
2025.01.30
奈良 正哉
身元保証
独居高齢者が増加するにつれ「身元保証」が問題になっている(1月8日日経)。身元保証人は病院や施設に…
-
2025.01.17
奈良 正哉
後見人行政申立て
認知症高齢者を保護する制度として後見人制度がある。後見人の申立てをするのは、制度上第一に親族が位置…
奈良 正哉のコラム
-
2025.05.12
奈良 正哉
現在の健康年齢
「長寿社会挑む」という日経の連続コラムのなかで、遺伝子を検査して自分の現在の健康年齢(生物学的年齢…
-
2025.05.09
奈良 正哉
みずほ信託銀行100周年
みずほ信託銀行創立100周年の全面広告が掲載されている(5月9日日経)。 信託ビジネスのいいとこ…
-
2025.05.08
奈良 正哉
アメ車一人負け
アメ車の日本シェアは0.4%で、日本車はもちろんシェアを伸ばしているドイツ車と比べても一人負けだ(…
-
2025.05.07
奈良 正哉
越境地銀再編
県境を越えて地銀の再編が進んでいる。規模拡大による効率化は生き残りの第一選択肢だ。もはや、「地方銀…