事業承継第三の道
6月20日の日経朝刊の記事によると、オリックスが中小企業の事業承継支援として、同社がいったん中小企業を買取り、本来的な売却先の選定や後継者育成に必要な時間的猶予を企業に与えるような取組を開始するとのことである。私も金融機関等が同様のことができないかと思っていたが、本当にやってくれる企業が現れたことを高く評価したい。記事によれば、買収に平行して同社社員を中小企業に送り込んで、その企業の磨き上げにも協力するようである。後継者候補が企業内にいれば、外部の指導者が入ることによって、育成面でもさまざまなプラスの効果が期待できるのではないか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2025.02.20
奈良 正哉
認知症でも証券投資
認知症になっても、親族が代理人になって証券投資(新規購入)が続けられるようにするそうだ(2月20日…
-
2025.02.18
奈良 正哉
遺産国庫帰属10年で3倍
相続する人がいなくて、結局国庫に帰属した遺産は10年間で3倍、1,000億円超になったそうだ(2月…
-
2025.01.30
奈良 正哉
身元保証
独居高齢者が増加するにつれ「身元保証」が問題になっている(1月8日日経)。身元保証人は病院や施設に…
-
2025.01.17
奈良 正哉
後見人行政申立て
認知症高齢者を保護する制度として後見人制度がある。後見人の申立てをするのは、制度上第一に親族が位置…
奈良 正哉のコラム
-
2025.05.22
奈良 正哉
関税と恐慌の歴史
今週号のニューズウィークは、関税と恐慌の因果関係の歴史を紐解いている。急激な関税増税の他貿易妨害行…
-
2025.05.21
奈良 正哉
失言により辞任
江藤農相がつまらない失言により辞任した。しかし辞任に値するような政治的に重大な発言だったろうか。政…
-
2025.05.19
奈良 正哉
米国債格下げ
ムーディーズが米国債を最上級から1ランク格下げした。週末週初はそのニュースが多かった。ムーディーズ…
-
2025.05.16
奈良 正哉
証券口座乗っ取り
証券口座の乗っ取りとそれに対する証券会社の対応が話題になっている。 ニュースによれば、証券口座の…