ホームロイヤー 2

 ホームロイヤーは、初めて弁護士という存在について性善説ではなく、性悪説にたった制度設計になっている。リスク管理ないし信用補完をするときに、性善説は採りえない。弁護士といえどもときに悪いことをすることを前提に、制度設計をする必要がある。経験や研修を積んだ特定の弁護士だけがホームロイヤーに推薦されるが、加えて、契約書ひな形の使用、契約時における第三者弁護士の立ち合い、サービス提供期間中の弁護士会への報告など、ホームロイヤーになった弁護士の行為には枠がはめられている。また弁護士会がホームロイヤーに対して必要な支援・指導をするという制度になっている。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ