就活ルールはそんなに大事?
私が社会人になった1981年のころは、企業側も学生側も終身雇用を前提に就活をやっていたと思う。同期で銀行に入行した新入行員の数は当時の支店の数より少なくて、仲間の一人が「地道にやっていれば最後は支店長くらいにはなれそうだ」と言っていたのを覚えている。実際その後の転職もごく例外的であった。今はまったく事情は異なるだろう。生涯同一の会社で働くことを前提としている学生は少数派だろう。とすれば、社会人スタートのほんの数年間の滞在地に過ぎない場所を決定することはそんなに大事なことなのか。企業側にとっても、いつまでいるかわからない素人を採用する機会をそんなに真剣に考える必要があるのか。疑問である。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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