廃業・倒産も悪いことばかりじゃない
ゼロゼロ融資の麻酔も切れ始めて、2023年度、廃業・休業は5万件を数え、倒産も9千件を超えた。対して、M&Aの件数は8百件弱だ(3月31日、4月9日日経)。スムースに雇用が引き継がれたのはごくわずかということだろう。しかし、失業率へのインパクトはほとんど語られない。そもそも件数の割に従業者数が少ない。また、未曾有の人手不足の中、いったん失業しても次の仕事がすぐ見つかることもある。経験的にも、廃業や事業所の閉鎖により従業員を解雇しても、従業員が再雇用に手間取ることはほとんどない。
こうして廃業・倒産等の痛みを伴いながら、中小から中堅大手、という従業員のシフトが促されれば、産業全体の生産性も向上して、日本経済全体にはプラスだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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