クレディスイスの劣後債被害
当局に支援を求めてUBSに身売りしたクレディスイスについて、日本人は安全地帯にいたものと思っていた。しかし、同行が発行して紙くずになった劣後債(AT1債)が日本でも1400億円売られていたそうだ。
主な販売元は三菱UFJ傘下のモルガンンスタンレーだ。よくもまあ、このような法的な位置づけが複雑な債券を、個人にまで売っていたものだと感心する(今週号週刊文春参照)。劣後「債券」ではありながら、トリガー条項にかかり、株式よりも劣後して同行が破綻する前に無価値になってしまった。おそらく、購入者はもちろん販売した営業マンもトリガーをきちんと理解していなかっただろう。理解していないことは当然説明もしていなかっただろう。訴訟の提起も予想されているようで見ものではある。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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