中途採用比率37%

 企業の採用計画の中で、中途採用の比率が過去最高の37%になった(4月20日日経)。
 個人の肌感覚としては、学生は知名度志向が強いから、知名度のない企業、わけても中小企業の新卒採用は難しい。スタートアップ企業は即戦力を求めており、新卒を育成する余裕がないから中途採用に傾く。
 20世紀には中途採用という言葉自体から連想できるように、中途採用には、何か中途半端な、企業内の出世の王道から外れているような印象があった。それが今はない。
 中途採用は今後も増えていくだろう。大手企業の処遇体系も、新卒を標準にするのではなく、むしろ中途採用を標準として設計するべきかもしれない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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