フランスのデモ

 フランスでは、年金受給年齢を現行の62歳から64歳に引き上げる法案に反対して、大規模なデモが起こっている(3月9日日経、テレビ東京等)。同法案には国民の3分の2が反対しているとの報道もあった。遠い将来の財政均衡という抽象的な正義よりも、近い将来の現実の生活に目がいくのも当然か。しかし、政府は3月中に法案を通す方針だそうだ。それが責任ある政治というものだろう。
 ちなみに、フランスは自由主義圏では共産主義の家元という理解だが、デモの映像には赤旗はなく、全体的に青い印象だった。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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