米国銃規制
米国で銃撃事件が起きるたびに銃規制の強化が叫ばれ、毎度潰れていく。最近では、連邦最高裁でNY州の銃規制が違憲とされた。銃規制強化が実現されない理由として、全米ライフル協会の存在や、憲法の保証する銃所持の権利があげられる。しかし一つのロビー団体が議会を支配することはできない。憲法にしても過去何度も改正されている。
米国人の約4割が銃を所持し、総所持丁数は総人口を超える。どんな悲惨な乱射事件が起こっても、銃規制派は多数派にならない。米国の銃所持者から銃を取り上げることは、明治期に旧武士から刀を取り上げたときのような、重大な権利侵害なのだろう。自分とその家族は自分自身が守る。安全を公権力に依存しない。米国人にとって、銃は独立した個人の魂のような感覚なのだろう。自分の身の安全を、公権力、はては他国・他人に依存しがちな日本人とは感覚が180度違うのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2024.04.17
横地 未央
「日本版ライドシェア」って何?
最近、タクシーがなかなかつかまらないなという経験をされた方が多いのではないでしょうか。そのような中で…
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…
-
2024.04.15
奈良 正哉
地方金融機関の受難は続く
相続を期に、地方に住む親から都会に住む子供世代に預金が移動している(4月14日日経参照)。金利が付…
-
2024.04.12
奈良 正哉
廃業・倒産も悪いことばかりじゃない
ゼロゼロ融資の麻酔も切れ始めて、2023年度、廃業・休業は5万件を数え、倒産も9千件を超えた。対し…
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…
-
2024.04.15
奈良 正哉
地方金融機関の受難は続く
相続を期に、地方に住む親から都会に住む子供世代に預金が移動している(4月14日日経参照)。金利が付…
-
2024.04.12
奈良 正哉
廃業・倒産も悪いことばかりじゃない
ゼロゼロ融資の麻酔も切れ始めて、2023年度、廃業・休業は5万件を数え、倒産も9千件を超えた。対し…
-
2024.04.11
奈良 正哉
中国人の中国脱出
中国からの脱出は外資だけではない。中国人も大挙して脱出している。メキシコ経由アメリカへの不法中国移…