サイバー攻撃へ身代金

 身代金を要求するサイバー攻撃に対して、身代金を支払った企業の割合が、米国で87%、日本で33%、全世界で52%に及ぶとのことだ(9月20日日経)。身代金は誘拐など人命にかかわる場合でも、支払わないことを原則としていると理解していた。また、当局から支払わないよう求められていると認識していた。さらに、支払先はマネロン規制の対象となるブラック先でもあるので、支払った企業は例外であると思っていた。
 企業は、セキィリティーを最新の状態にして、IT使用ルールが厳格に遵守されているかを監視しなければならない。加えて、攻撃を受け、身代金が要求されたらどうするのか、避難訓練も必要だろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ