役に立つお寺

 このところの日経夕刊「人間発見」に、全日本仏教会理事長の戸松氏のコラムが連載されている。同氏は、傷ついた人に寄り添うことのできる「役に立つお寺」を標榜している。
 もちろん、前々から、教えを説き、個人の救済に熱心な、真の宗教家たるお坊さんもいる。しかし、業界全体では、葬式業や読経業に専念しているお坊さんが多いという批判が強い。同氏にようなお坊さん組織のトップである人が、真の宗教家としての役割を全面に打ち出すと、お坊さん業界も変わるかもしれない。あまり期待できないが。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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