ブラック職場と天からの啓示
日経「私の履歴書」に現在連載されているのは、和歌山の世界企業、島精機の島会長だ。同社の創業期は、ご本人の述懐によればブラック職場そのものだ。存命経営者で最も尊敬を集めている京セラ創業者の稲盛会長によっても、その創業期はブラック職場であった。同氏が繰り返し書かれているように、仕事のために寝食を忘れ、とことんまで追い込むことによって、天からの啓示を受ける。これが、思いもよらぬ発見や発明や工夫を生んできたのだろう。
ワークライフバランスの中では、みんなそこそこ幸せだ。しかし、時代を変革するような発明や発見は期待できないのかもれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2022.05.02
奈良 正哉
米国賃金事情
米国アマゾンでは最低賃金18ドル(2300円)を不満として労働組合が結成された。ウォルマートでは新…
-
2022.04.15
奈良 正哉
日生予定利率下げ
日本生命が確定給付年金向けの年金保険の予定利率を、1.25%から0.5%に引き下げる(4月7日日経…
-
2022.04.12
奈良 正哉
週休3日制その2
週休3日制は先端企業の専売特許かと思っていたら、日本を代表する企業である、日立やNECなどでも導入…
-
2022.04.06
奈良 正哉
週休3日制
週休3日制が徐々に広がってきているようだ。筆者が働き始めたころは週休日曜だけ1日、土曜日半日制が一…
奈良 正哉のコラム
-
2022.05.19
奈良 正哉
ロシア人の支持するプーチン戦争
今週号のニューズウィーク日本版の見出しは「歴史で読み解くロシア超入門」だ。日本人の一般的感覚では、…
-
2022.05.18
奈良 正哉
外債含み損
米国金利の上昇で、大手銀行の外債含み損が1.7兆円になった(5月17日日経)。普通の会社なら何度も…
-
2022.05.17
奈良 正哉
サイバー攻撃3点セット
ロシア系職業的サイバー攻撃集団について、このところ日経で連続記事が掲載されている。同集団と関係ない…
-
2022.05.16
奈良 正哉
人は死んでも死なない
発見された人骨のDNA型鑑定で、小倉美咲さんの死亡が確認された。 しかし、人は死んでも死なない。…