取締役会議長を社外取締役が務める
社外取締役が、取締役会の議長を務める動きが広がっているようだ(11月21日日経)。取締役会のメンバーの一人ではなく、議長を務めるとなるとその役割は重い。発言の促し、妥当な結論への導きなど会議主催者としての力量も必要だし、そもそも会社のことをよく知らないと議案の設定からして困難だ。この任に堪えられる社外取締役は、実際に他社の経営をやった経験のある人だけだろう。また、多数の会社の取締役を兼務するのも難しいだろう。社外取締役の人選は、期待役割の拡大とともにますます困難になってくる。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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