第一生命超高齢社員による巨額詐欺
第一生命の元女性社員による巨額の詐欺が報道されている。19億円という被害額もさることながら、その元女性社員の年齢が89歳というのに驚いた。世の中やっと70歳定年法が施行されようとしているときに、第一生命では、すでにはるかに上を行く運営がされていたようだ。あるいは、元社員はカリスマ過ぎて、定年とか年齢制限とかの一般ルールの埒外にあったのだろうか。組織に君臨するような存在は、いくら統制の仕組みを作っても周りから牽制されにくい。アンタッチャブルな存在を作らないことが不祥事防止のためには肝要だ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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