バブルの最終決算
バブルが崩壊を始めたのが1990年。それから30年たって、バブルの最終決算が終わった印象だ。メーカーなど普通の会社が金を借りて株式投資をした「財テク」。その際、証券会社に裏で利回りを約束させた「利回り保証」。そして「バブル崩壊」。含み損を顕在化させないように非連結会社に損失を「飛ばし」たが、ついにこらえきれず顕在化。という経路を辿った一連のバブル崩壊の悲劇。オリンパスの経営陣が「飛ばし」の責任を問われた判決が、最高裁で確定した(10月27日日経)。3人で594億円の賠償額だから、経済的には死刑判決で終了した、ということだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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