空き家を「貸す」のは問題解決になるのか?
空き家問題は引き続き話題になる。空き家への対応として、「売る」、「住む」、と並んで、「貸す」という選択肢が提示されるが(例えば、5月27日、6月3日日経夕刊)、その有効性はどうなのだろう。
不動産賃貸は管理コストがかかる。その空き家が、地方の実家のように遠隔地にあればなおさらだ。わずかな賃料が管理コストを上回って、採算がとれると安易に考えない方がいい。さらに、借主もいつかは出て行ってしまうとすると、結局その時点で、また対応を考えなければならない。そのときの処分は現在より難しくなっている可能性も高い。結局、「貸す」は問題の先送りにすぎないのではないか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.06.26
奈良 正哉
農水局でいいのでは
令和の米騒動は若きヒーローを生んだと思った。しかし、都議選を見る限りまぼろしだったようだ。一部長老…
-
2025.06.23
奈良 正哉
日大不祥事体質
笑点で一之輔さんが母校日大の不祥事体質ついてまくらを振っていた。思い出したので最近報道された重量挙…
-
2025.06.20
奈良 正哉
日米外国人介護職
介護大手SOMPOケアは、インドでの研修修了者を日本の施設で介護士として受け入れる(6月20日日経…
-
2025.06.12
奈良 正哉
自社株買い最高潮
自社株買いが過去最高になっている(6月12日日経)。IRやSRの場面では、自社株買いをするのが当然…