遺言の練習
東京などでは自粛期間が伸びた。断捨離もやりつくしてやることがない、かつ当面の生活の不安はない、かつ相応の高齢者は、遺言の練習でもしたらどうか。遺言は人生最後の意思表示だから、一回こっきりぶっつけ本番との認識を持っている人が多いと思われる。ただ、何事によらず、練習なしではまともなものは作れない。練習だから、とりあえず、不動産については登記簿謄本など取り寄せず現住所のまま、手書きではなくワープロで打ったらどうか。ワープロで打った遺言は無効だ。しかし、仮に明日コロナで死んだ場合、ワープロを打ったのが本人であると推測できれば、遺産分割協議のときの参考にはなるだろう。自分のはまだ早いと思っている人は、親に勧めてもいい。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2024.09.12
奈良 正哉
相続には信託
相続預金のつなぎ止めのために、地域金融機関が本体による信託ビジネス参入を図る動きが見える。人間が絶…
-
2024.09.03
奈良 正哉
戸籍謄本の電子取得
戸籍謄本が電子手続きで取得できるようになるようだ(8月22日日経)。戸籍制度は日本とその影響下にあ…
-
2024.07.31
奈良 正哉
超高級老人ホーム
三井不動産は、入居金最高額5億円を超える超高級老人ホームを運営する(7月30日日経)。「問い合わせ…
-
2024.07.29
奈良 正哉
減らない高齢者の金融資産
高齢者の金融資産は60-65歳の平均で1,800万円。これが85歳でもその減少幅は1割台だそうだ(…
奈良 正哉のコラム
-
2024.09.13
奈良 正哉
株主対策は信託銀行
知った顔の写真が日経(9月13日)に載っていたので、また信託のことを書いてみよう。信託銀行は企業の…
-
2024.09.12
奈良 正哉
相続には信託
相続預金のつなぎ止めのために、地域金融機関が本体による信託ビジネス参入を図る動きが見える。人間が絶…
-
2024.09.11
奈良 正哉
中国地方政府は罰金で食う
中国地方政府は不動産不況で税収不足に悩んでいる。これを補填するため罰金に目を付けた。交通法規違反は…
-
2024.09.10
奈良 正哉
株式報酬の拡大
株式報酬を役員から従業員にまで拡大する動きが加速している(9月10日日経)。従業員の経営参加意識の…