高齢者に外貨建生保をなんで売る?
外貨建生保についての相談(実質苦情だろう)件数が急増しているとの記事が、2月20日の日経の違う紙面に2本掲載されている。記事の内容はほぼ同じものだ。編集ミスなのか、日経の問題意識の表れなのかは不明だ。いずれにせよ、日本に住む日本人高齢者が外貨建ての生命保険に加入する意味がわからない。高齢者の今後のライフプランの相談を受けることがあるが、そもそも生命保険であることの認識すらなく(年金だと思っている)、振込も日本円でなされるから、外貨で給付を受けている認識もない。もちろん商品の内容の細部はまったく理解していない。少なくとも高齢者に対しては勧誘すべき商品ではないだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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