カルロスゴーンをなぜトップにした
年末年始の一般ニュースはカルロスゴーンに席巻された。報道を見る限り感じることは、この人は根っからの悪人であるということだ。日産やルノーを食い物にし、日本の司法をコケにした。だから、企業統治の視点からは、100%性悪説に立って内部統制システムを作り、運用しなければならない、ということになりそうだ。ただ、本質は企業統治の問題なのか。こういう人をトップに据えた、指名人事にこそ問題があったのではないか。これだけ倫理観に薄い人は、トップになった時初めてその発露があったのではなく、上級管理職の時からその片鱗があったのではないか。そうしたことを看過し、あるいは軽視したトップ人事にこそ問題があるだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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