死んだら手続迷路
一般紙はおろか女性誌まで、先週あたりから、親が死んだらどんな手続きが必要かという記事が組まれている。「死んだら特集」が盛んな理由は、現在でも年間130万人の人が亡くなっているが、今後ますます死者が増える多死社会に入りつつあることと、死をタブー視しなくなった社会風潮があるのだろう。それにしても各紙で整理した死後の手続きを見ると目もくらむ。弁護士であってもスムースに手続きができるような気がしない。また、役所と違って銀行や証券会社などの民間はそれぞれ手続きが異なる。相続法の改正で、亡くなった人の銀行預金口座からの当座の金の引出しが若干簡便になるが、これも各銀行で手続きが異なるだろう。相続人は余計に混乱するかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2025.12.10
奈良 正哉
ペアローンは鎹
マンション価格が高騰して、夫婦のうち一方の収入では到底購入できなくなった(12月9日日経参照)。そ…
-
2025.11.17
奈良 正哉
城北信金信託免許
城北信金は信用金庫では初となる信託業務の認可を受ける(11月13日日経)。併せて遺言業務など付随業…
-
2025.08.25
奈良 正哉
合併よりSBI
SBIによる中小地銀への出資が再開した。フジテレビへの北尾氏の役員就任可能性がなくなったからだろう…
-
2025.07.17
奈良 正哉
本音の身の丈ガバナンス
私のコラム群のうちガバナンスに関するものを編集して、SNSのnote の創作大賞2025ビジネス部…
奈良 正哉のコラム
-
2025.12.10
奈良 正哉
ペアローンは鎹
マンション価格が高騰して、夫婦のうち一方の収入では到底購入できなくなった(12月9日日経参照)。そ…
-
2025.12.09
奈良 正哉
SNS禁止
オーストラリアは16歳未満のSNS利用を禁止する。 効果は長期的には期待される。有害なコンテンツ…
-
2025.12.08
奈良 正哉
オールドメディア
「オールドメディア」が25年の流行語大賞リストに載っていた。古くても価値があったり尊敬されていたり…
-
2025.12.05
奈良 正哉
議員定数削減
議員定数削減は有権者の受けはいい。一方、歳出削減効果はほぼない。削減自体に反対はしない。思うところ…