死後のこと
死後のことと言ってもスピリチャルな話ではなく、実務の話である。今週号の週刊朝日、現代、ポストなど一般雑誌がこぞって、自分自身や老親の死後のことを特集している。しばらく日経にも死について連続コラムが掲載されていた。死後の実務で特に深刻なのが、独り身の方の死である。死んだら終わりではなくて、遺体の引き取りや葬式や未払いの負債の支払など、実務はたくさん残される。通常それらは相続人等の親族がやるが、独り身の場合やってくれる人がいない。後見制度は若干死後についても任務が拡張されたが、基本的には死ぬまでの後見であって、死んだ後の面倒はみない。だから、後見契約に「死後事務」をオプションで付ける必要がある。自分の死後、天国から引き取り手のない自分の遺体を眺めるのは、心地よくないだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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