金に貪欲な経営トップは
ゴーンの続報として、新生銀行も巻き込んだスキャンダルが報道されている(今週号サンデー毎日、ダイヤモンド等参照)。大まかに言えば、ゴーンが個人として新生銀行とやった投機取引で多額の含み損失が発生し、その処分として取引相手をゴーン個人から日産に付け替えた、というものだ。真偽はわからないが同様の複数の報道がなされている。また、金融庁が新生銀行に検査に入った際に、同行に対してこの取引の違法性について指摘し、結果としては取引は解消された、という具体的な顛末まで報道されている。だから、細部はともかく大筋は本当のことなのだろう。おそるべき順法意識の欠如といわなければならない。高額報酬はそれに見合った実績があれば正当化されるが、金に貪欲でかつ順法意識の欠落した人間をリーダーに据えるとろくなことはない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2026.05.27
奈良 正哉
「談合は悪いことではない」という意識
北海道新幹線の延伸に絡んで、建設会社9社が公取委に談合を疑われている(5月20日日経)。 談合と…
-
2026.05.21
奈良 正哉
中国企業の会計監査
PwCは、中国大手不動産会社で清算中の恒大について監査過誤があったとして、清算人から1.3兆円の損…
-
2026.05.14
奈良 正哉
ニデックは大丈夫か
ニデックは会計不正に加えて、製品に多数の品質不正もあったことを発表した。会計不正だけなら極論すれば…
-
2026.04.23
奈良 正哉
プルデンシャル生命問題
プルデンシャル生命は営業自粛期間を11月まで延長した。問題の本源は「フルコミッション(完全歩合)」…
奈良 正哉のコラム
-
2026.06.26
奈良 正哉
ワールドカップと株主総会
ワールドカップの日本・スウェーデン戦と株主総会の時間帯がほぼ重なった。総会前の役員控室の話題はもっ…
-
2026.06.25
奈良 正哉
週刊文春の品質
今週の新聞広告を見る限り、週刊文春は高市中傷動画問題は引っ込めたようだ。変わらず高市攻撃をしている…
-
2026.06.24
奈良 正哉
旧統一教会の解散決定
旧統一教会の解散が最高裁で決着した(6月24日日経)。まあ、当然だろう。ここほど宗教法人にもかかわ…
-
2026.06.23
奈良 正哉
夕張市復活
夕張メロンで有名な夕張市は、20年前財政破綻自治体としても有名になってしまった。破綻認定されたとき…