認知症を考える
昨日筆者が所属する第二東京弁護士会と三井住友信託銀行の共催で、同社高齢顧客に対して、「認知症を考える」と題するセミナーが開催された。地味なテーマであるのにかかわらず多数のお客様で会場はいっぱいであった。信託銀行にとって目先の収益があがるテーマでもないのに、同社の姿勢は極めて積極的である。さて、認知症とそれに備える制度やサービスがメインテーマではあるが、その周辺として、「人生100年時代」とか、「健康寿命」とかもキーワードとなる。金融機関の顧客も高齢化が進み、かつこの年齢ゾーンに冨が偏在するから、高齢者顧客層は唯一の成長市場である。仮に将来の収益のための種まきを長期間やっても、高齢者のゆるぎない支持を得られれば、「人生100年時代」、収益刈り取りの期間も長い。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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