引責辞任

 現段階ではもちろん新聞辞令だろうが、スルガ銀行では会長に続き、社長も専務も引責辞任するそうだ(8月30日日経)。これにより代表取締役が全員交代することになる。けじめをつけて再出発を期するということだろうが、反面、銀行経営というものは経営者が全員辞めても継続できるような、専門性の薄いものであることの証拠でもあるようだ。第三者委員会の報告では、同行の営業部門に限らず、管理部門、企画部門、監査部門等あらゆるところに責任の一端はあるとされること予想されるから、後任は他行から持ってくることになるのだろうか。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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