事業承継第三の道 2
中小企業の事業承継では、事業承継税制の特例を使って税務メリットを享受する一方、現経営者は早期に経営権を後継者に譲るか、民事信託や種類株を利用して、現経営者に経営権を留めておく一方、税務メリットはあきらめるかという選択肢がある。いずれも企業内部で完結する方法であり、経営権と税金だけがクローズアップされている感がある。これに対して、6月20日の日経記事によれば、オリックスやあおぞら銀行が提案するのは、第三者が買収を通じて事業承継について多面的支援しようというものだ。あおぞらのファンドには地銀も出資して、地銀出身者を中小企業に送り込む用意もあるようだ。地銀の収益源になるまでは遠い道のりだろうが、地元企業からは評価されるだろう。地銀OBの活用にもなるだろう。
鳥飼総合法律事務所 奈良 正哉
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