ホームロイヤー
第二東京弁護士会の高齢者・障がい者総合支援センターで運営する「ホームロイヤー」という制度が、徐々にその利用者を増やしている。ホームロイヤーとは主として高齢者に寄り添う個人顧問弁護士である。見守りから初めて、財産管理、後見、死後事務まで切れ目なく、専門職としてのサービスを最低額月5千円から提供する。ホームロイヤー制度の特徴は、第二東京弁護士会が運営に深く関与していることである。後見については、親族はおろか弁護士までが、被後見人の財産を横領する事件が発生してその信用を失うことがあった。その反省から、後見する弁護士個人に全て任せるのではなく、弁護士会もその指導・支援にあたろうというものである。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2025.02.20
奈良 正哉
認知症でも証券投資
認知症になっても、親族が代理人になって証券投資(新規購入)が続けられるようにするそうだ(2月20日…
-
2025.02.18
奈良 正哉
遺産国庫帰属10年で3倍
相続する人がいなくて、結局国庫に帰属した遺産は10年間で3倍、1,000億円超になったそうだ(2月…
-
2025.01.30
奈良 正哉
身元保証
独居高齢者が増加するにつれ「身元保証」が問題になっている(1月8日日経)。身元保証人は病院や施設に…
-
2025.01.17
奈良 正哉
後見人行政申立て
認知症高齢者を保護する制度として後見人制度がある。後見人の申立てをするのは、制度上第一に親族が位置…
奈良 正哉のコラム
-
2025.06.12
奈良 正哉
自社株買い最高潮
自社株買いが過去最高になっている(6月12日日経)。IRやSRの場面では、自社株買いをするのが当然…
-
2025.06.11
奈良 正哉
TACOでもTACOでなくても
中国に進出している米企業(大手から中小まで)対象にアンケートが実施された。これによると、対中関税が…
-
2025.06.06
奈良 正哉
TACOディール
一連のトランプ関税政策?は、TACOディールと呼ばれて揶揄されている。いつもビビッて尻すぼみ、とい…
-
2025.06.05
奈良 正哉
少子化・高齢化・人口減
日本の出生数は過去最低の70万人割れとなった。少子化・高齢化の傾向は日本だけでなく世界中で顕著だ。…