株主総会 2
「想定QA」を減らすには、その受益者たる檀上に上る役員がその指示をする以外にない。部下は上司の不利益につながりそうなことを自らの意思ではできないし、そもそも人は捨てるのが苦手である。他方、経験的には「想定QA」のほとんどは無用の長物といえる。会社の各部門の戦略やらリスク評価やらは、部門長として晴れの舞台で表明したい気持ちになろうが、そのような事項を質問する株主はめったにいない。仮にそういう株主質問があったとしても、待ってましたとばかりに、基礎計数だけを頼りに、自分の言葉で、やさしく、簡潔に語れなければ、部門長たる資格はないと言える。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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