会社法改正試案 2
社外取締役はいたほうがいいが、問題は人選である。ワンマンな会社では社長が社外取締役を選ぶだろう。その社外取締役によほどの使命感がないと、社長の決定に対して社外からお墨付きを与えるだけになってしまう可能性がある。会社のことや業界のことをほとんど知らない人がなると、取締役会で突飛な質問をして説明者を当惑させる。さらには、取締役会の事務方(総務部、経営企画部等のスタッフ)が議案の事前説明に多大な労力を要する。大企業は社外取締役の肩書に拘っているように思えるが、そういう人はいくつもの会社を掛け持ちする。3つも4つも掛持ちしてさらに本業がある場合、本当に牽制機能が発揮できるのか疑問である。また、3月決算の会社を掛け持った場合、決算取締役会から株主総会の演習までが5月から6月周辺に固まるから、事務方によるスケジュール調整も大変である。会計士OBがなると会計不正が防止できるのか、検察官OBがなると企業不祥事が防止できるのか、経験的には不明である。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 | |
|---|---|
| 業務分野 |
関連するコラム
-
2026.10.09
奈良 正哉
TOPIX刷新
TOPIX構成銘柄数が1,600あまりから1,000弱に減った。とはいえ、流動株式の時価総額の97…
-
2026.10.07
奈良 正哉
ニデック監査報酬170億円
ニデックの監査法人のPWCは、結局3期連続「意見不表明」とした。他方、驚いたのは監査報酬でその額ト…
-
2026.10.01
奈良 正哉
企業内不祥事過去3年49%
デロイトの調査によると、過去3年間で社内不祥事があった企業の割合は49%になるそうだ(9月30日日…
-
2026.09.15
奈良 正哉
社外取締役会議長
取締役会の議長を社外取締役にしている上場企業は139社となった。ただ、上場企業の4%にとどまり(9…
奈良 正哉のコラム
-
2026.10.13
奈良 正哉
中国改正国防動員法
中国は改正国防動員法を施行した。中国国内にあれば「外資を含み」インフラや技術を国防のために徴用でき…
-
2026.10.09
奈良 正哉
TOPIX刷新
TOPIX構成銘柄数が1,600あまりから1,000弱に減った。とはいえ、流動株式の時価総額の97…
-
2026.10.08
奈良 正哉
中国人ノーベル賞受賞者
日本人の、そ合憲三先生がノーベル化学賞を受賞した。めでたい。最近日本人受賞者が増えているような気が…
-
2026.10.07
奈良 正哉
ニデック監査報酬170億円
ニデックの監査法人のPWCは、結局3期連続「意見不表明」とした。他方、驚いたのは監査報酬でその額ト…