【ベトナム労働法(4)】休憩時間
日本の労働基準法では、勤務時間が6時間超8時間以下の場合には少なくとも45分間の休憩を、勤務時間が8時間超の場合には少なくとも60分間の休憩をとらせなければならないと規定されています。
一方、ベトナムの労働法では、休憩時間について以下のように規定されています。
1.勤務中の休憩時間(ベトナム労働法108条、45号政令5条2項)
・104条(通常の勤務時間)の規定に基づいて、8時間、又は6時間連続で勤務する場合:30分以上の休憩を与えなければならない。
・深夜労働の場合:45分以上の休憩を与えなければならない。
・1日10時間以上勤務する場合:さらに30分以上の休憩を与えなければならない。
2.交代制勤務の休憩(ベトナム労働法109条)
・交代制勤務の労働者は、次の勤務に入る前に少なくとも12時間の休憩を取ることができる。
【ベトナムPHOTO(4):2016年3月ハノイ、霧雨の中のホーチミン廟】
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2024.10.24
奈良 正哉
ボーイング大幅賃上げ
ボーイングは組合のストに負けて、4年で35%(単純年8%超!)もの賃上げを提示した。他方、同社は航…
-
2024.09.26
奈良 正哉
海外旅行嫌い
Z世代のうち、海外旅行に行きたいと思わない割合が57%だそうだ(9月17日日経)。筆者が学生だった…
-
2024.09.25
奈良 正哉
ゆるブラック
就業環境は問題ない。むしろストレスが少ない。しかし、将来に向けてのスキルやキャリアの開発が見込めな…
-
2024.09.10
奈良 正哉
株式報酬の拡大
株式報酬を役員から従業員にまで拡大する動きが加速している(9月10日日経)。従業員の経営参加意識の…
川久保 皆実のコラム
-
2016.07.04
川久保 皆実
【ベトナム労働法(5)】時間外労働・深夜労働の賃金
ベトナムにおける時間外労働および深夜労働(22時から翌日6時まで)の賃金については、以下のとおり割増…
-
2016.06.15
川久保 皆実
【ベトナム労働法(3)】時間外労働はどのような場合に認められるか
前回の記事で、使用者は、次に掲げるすべての条件を満たした場合に、労働者に時間外労働させることができる…
-
2016.06.07
川久保 皆実
【ベトナム労働法(2)】労働時間についての規制
1、通常の勤務時間(ベトナム労働法第104条)勤務時間は、原則として1日8時間(週給制の場合には1日…
-
2016.06.01
川久保 皆実
【ベトナム労働法(1)】ベトナムの最低賃金
日本と同様に、ベトナムにおいても、労働者の賃金額は政府が定めた最低賃金を下回ってはならない、とされて…