【ベトナム労働法(4)】休憩時間
日本の労働基準法では、勤務時間が6時間超8時間以下の場合には少なくとも45分間の休憩を、勤務時間が8時間超の場合には少なくとも60分間の休憩をとらせなければならないと規定されています。
一方、ベトナムの労働法では、休憩時間について以下のように規定されています。
1.勤務中の休憩時間(ベトナム労働法108条、45号政令5条2項)
・104条(通常の勤務時間)の規定に基づいて、8時間、又は6時間連続で勤務する場合:30分以上の休憩を与えなければならない。
・深夜労働の場合:45分以上の休憩を与えなければならない。
・1日10時間以上勤務する場合:さらに30分以上の休憩を与えなければならない。
2.交代制勤務の休憩(ベトナム労働法109条)
・交代制勤務の労働者は、次の勤務に入る前に少なくとも12時間の休憩を取ることができる。
【ベトナムPHOTO(4):2016年3月ハノイ、霧雨の中のホーチミン廟】
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2023.12.05
奈良 正哉
ストレスもないが成長もしない
例外業種とされてきた建設と運輸にも来期から残業規制が適用される。 OJTとは、残業中に先輩に教わ…
-
2023.11.17
奈良 正哉
宝塚問題
宝塚問題は長く尾を引きそうだ。外部弁護士の調査報告に被害者代理人はまったく納得していない。文春をは…
-
2023.11.13
横地 未央
2024年問題③~残業規制に違反したらどうなるのか~
1 必要な手続の確認をしましょう 前々回(※1)と前回(※2)と、2024年問題として、2024年4…
-
2023.10.30
奈良 正哉
Z世代のテレワーク
欧米ほどではないが、日本でもZ世代を中心にテレワークは拡大しているようだ。23区内勤務のZ世代は、…
川久保 皆実のコラム
-
2016.07.04
川久保 皆実
【ベトナム労働法(5)】時間外労働・深夜労働の賃金
ベトナムにおける時間外労働および深夜労働(22時から翌日6時まで)の賃金については、以下のとおり割増…
-
2016.06.15
川久保 皆実
【ベトナム労働法(3)】時間外労働はどのような場合に認められるか
前回の記事で、使用者は、次に掲げるすべての条件を満たした場合に、労働者に時間外労働させることができる…
-
2016.06.07
川久保 皆実
【ベトナム労働法(2)】労働時間についての規制
1、通常の勤務時間(ベトナム労働法第104条)勤務時間は、原則として1日8時間(週給制の場合には1日…
-
2016.06.01
川久保 皆実
【ベトナム労働法(1)】ベトナムの最低賃金
日本と同様に、ベトナムにおいても、労働者の賃金額は政府が定めた最低賃金を下回ってはならない、とされて…