おじさんの仮想通貨観
佐藤前金融庁長官の仮想通貨に対する見解が短く紹介されている(7月19日日経)が、懐疑的を通り越して否定的である。私を含めた(元)おじさん金融マンの公約数的な認識と一致するものだ。「わからないものは信用しない」ということだろう。ただ、若い投機家にとっては、株も為替も仮想通貨もわからないことの程度に大差はないのだろう。企業価値も世界経済もブロックチェーンもわからない。わからなくても投資はできる。値動きに理屈は不要。動くから賭けるという、投資というよりは純粋なギャンブルにも似た行動なのだろう。だからギャンブルとしてつまらなくなったら顧客は離れるだろう。すでにその兆候は現れているようだ(7月8日日経参照)。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.26
奈良 正哉
資産運用教育
みずほは社員の年金制度をDC(社員が運用責任を負う)に一本化する。同時に資産運用教育も充実させる(…
-
2024.04.24
奈良 正哉
EVは解なのか
テスラは大苦戦している。EV全体も失速している。EVが順調にシェアを伸ばしていけば、テスラと中国B…
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…