テレワーク通勤費の余波

 テレワークによって通勤手当がなくなり、通勤した日だけの実費精算になる、その分収入が減る、その分社会保険料が減る、その分将来の年金額が減るかもしれない、という問題提起がなされている(6月11日日経)。仮に将来の年金額が通勤手当分減額になっても、それを実感できる勤労者はいないだろう。対して、毎月発生する光熱費はすぐに実感できそうだ。夏場を迎えて終日自宅のエアコンを稼働し続ければ、電気代を見て仰天する人が続出するかもしれない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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