霞ヶ関働き方改革の困難
1月下旬に、有識者による霞ヶ関(省庁)の、働き方改革に関わる提言が日経に連載されていた。ただ、短期的に効果を見るのは困難だろう。そもそも、組織自体が旧態依然のいわゆるブラック職場だ。中途入社もなければ、社外役員に相当する機関もないだろう。ITはもちろん法律や会計の専門家もいない。外部の目が存在しない金太郎あめ組織だから、昔からのたたき上げの正義がいまだに組織全体の正義だ。他方、省庁の就職人気が落ち、さらに省庁から民間に人材が流れれば、相対的に民間に優秀な人材が集まり、経済全体とすれば活性化するだろう。かえっていいことかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.15
奈良 正哉
ホンダ日産部分統合
日産は、アメリカでホンダ車を作ったり、ホンダと基盤ソフトを共通化したりするそうだ。 いまさら、「…
-
2025.07.14
奈良 正哉
暑すぎて働けない
猛暑で屋外で長時間は働けなくなっている(7月11日日経)。建設業などでは深刻だ。経営者としては、作…
-
2025.07.10
奈良 正哉
個人株主増加
日本株の個人株主が増加している。特に若年層の増加が顕著だ(7月5日日経参照)。投資を促したい当局お…
-
2025.07.08
奈良 正哉
気安く友達インサイダー
インサイダー違反者は、社員や契約当事者を押さえて、友人や同僚が最多になっている(6月1日日経)。人…