就活ルール存続希望の不思議
大学トップの多くが、就活ルールの存続を望んでいるそうだ(11月28日日経参照)。不思議な感じがする。多くの大学には経済学部があり、そこには計画経済を信奉する学者はほとんどおらず、多くは自由主義経済、資本主義経済の擁護者であろう。であるのに、なぜ労働市場の入り口に限って、団体的規制、国家的規制を求めるのだろうか。早期に就活が開始されると学生の勉学に悪影響があるとされるが本当だろうか。勉学への影響時間という意味では、体育会運動部のほうが断然長いのではないだろうか。強いか弱いかは別にして、体育会活動に不熱心な大学は聞いたことがない。勉学に厳しい理工系の学部に通いながら、体育会活動と両立している学生もたくさんいる。それと比較してわずかな時間しか要しない就活が本当に勉学に悪影響を及ぼすのか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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