人生100年時代の資産運用 2
非課税投資商品が相次いで投入されている。中でも「つみたてNISA」は、投資初心者にはいい商品ではないかと思われる。積立期間が長くその間の利益について非課税である。弁護士のような自由業はサラリーマンと違って企業年金制度がないので、長い老後に備えて自助努力で資産形成をしなければならない。そのためにうってつけの商品ともいえる。「つみたてNISA」は20年間に渡って少額の積立を継続するものであるから、購入価格は自然平準化される。神様ではないからある一時を持って、それから株が上がるか下がるかなどということはわからない。なので、長期に渡る継続的な購入はリスクヘッジになるのである。また、「つみたてNISA」では、基本毎月一定額を投信に投資していくものである。一定額であるから、投信の基準価格が安いとき(例えば株安のとき)には、購入数量が増え、逆に基準価格が高くなると購入数量が減るという、自動逆張り装置が内包されている。このこともリスクヘッジになるのである。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…
-
2024.04.08
奈良 正哉
後継者選びの難しさ
アクティビストを撃退したディズニーのボブ・アイガー氏は名経営者とされる。だからいったん引退した後に…
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.26
奈良 正哉
資産運用教育
みずほは社員の年金制度をDC(社員が運用責任を負う)に一本化する。同時に資産運用教育も充実させる(…
-
2024.04.24
奈良 正哉
EVは解なのか
テスラは大苦戦している。EV全体も失速している。EVが順調にシェアを伸ばしていけば、テスラと中国B…
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…