人生100年時代の資産運用 2

 非課税投資商品が相次いで投入されている。中でも「つみたてNISA」は、投資初心者にはいい商品ではないかと思われる。積立期間が長くその間の利益について非課税である。弁護士のような自由業はサラリーマンと違って企業年金制度がないので、長い老後に備えて自助努力で資産形成をしなければならない。そのためにうってつけの商品ともいえる。「つみたてNISA」は20年間に渡って少額の積立を継続するものであるから、購入価格は自然平準化される。神様ではないからある一時を持って、それから株が上がるか下がるかなどということはわからない。なので、長期に渡る継続的な購入はリスクヘッジになるのである。また、「つみたてNISA」では、基本毎月一定額を投信に投資していくものである。一定額であるから、投信の基準価格が安いとき(例えば株安のとき)には、購入数量が増え、逆に基準価格が高くなると購入数量が減るという、自動逆張り装置が内包されている。このこともリスクヘッジになるのである。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ