合併よりSBI

 SBIによる中小地銀への出資が再開した。フジテレビへの北尾氏の役員就任可能性がなくなったからだろうか。地銀は周辺地銀との合併よりSBIとの提携を好むようだ(8月25日日経参照)。たしかに、合併は大変だ。収益に直結しない調整業務がある。単純にいえばポストは半分になる。それによる2行間の勢力争いがある。それらを考えると二の足を踏む。

 しかし、SBIのインフラ傘下に入ると地銀の抱える預金減、貸出減といった根本的な問題は解決するのだろうか。さらにスーパースター北尾氏は高齢だ。北尾氏亡き後もSBIインフラは機能するのだろうか。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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