オルツ粉飾

 AI開発会社オルツは、上場に際しての売上の90%が架空であったとして社長が辞任した(7月30日日経)。2009年ころ、エフオーアイという半導体製造会社が、上場に際しての売上の97%が架空であったとして、その後上場は廃止された。エフオーアイについては、投資家の立場であり、他方グループ証券が上場主幹事であったという、極めて身近な事件であったのでよく覚えている。

 会計の粉飾というのはなかなかみつからないものだ。上場廃止になるほどではなくても、多少の粉飾というのは、多くあるのかもしれない。

 それにしても、上場時の記念撮影の様子が報道されていたが、経営陣の一点の曇りもない晴れやかな顔の裏ではどういう心境だったのだろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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