SNSで邪魔をするパブリックコメント

 新たに政令などを作るとき、ひろく国民の意見を聞くために「パブリックコメント」を募集することがある。それに対して、SNSなどを駆使して、匿名のコメントや同じ内容のコメントを大量に送り付ける行為があるらしい(3月25日日経)。

 いったいなんのためにやっているのだろう。政令などは法律の実務上の細則を定めるものだ。法律の成立阻止には効果はない。事務方の作業を増やして疲弊させるためのいやがらせなのだろうか。およそSNSを乱用する人の意図を詮索しても無駄かもしれないが。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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