キャノン御手洗さんの再任
キャノンの定時株主総会での御手洗CEOの再任について、賛成票はわずか50.5%だったそうだ(4月4日日経)。本人も事務方も薄氷を踏む思いだっただろう。
御手洗さんといえば財界の大物である。いや大物を超えて財界の代表であるともいえる。反対票が多かったのは、取締役に女性がいないことを理由に反対推奨をした助言会社があったことも要因とされる。しかし、それだけではないだろう。御手洗さんは1995年からずっとトップを続けている。一方キャノンの株価は冴えない。硬直した経営体制の制度疲労や老害を、個人株主も問題にしたのだろうか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
奈良 正哉のコラム
-
2024.10.24
奈良 正哉
ボーイング大幅賃上げ
ボーイングは組合のストに負けて、4年で35%(単純年8%超!)もの賃上げを提示した。他方、同社は航…
-
2024.10.23
奈良 正哉
インサイダー監視なめてる?
金融庁に出向していた裁判官がインサイダー容疑をかけられている。今度は本丸東証の職員がインサイダー容…
-
2024.10.21
奈良 正哉
長い書名
ヒット本の書名は長くなっているそうだ(10月20日日曜日日経)。ヒット本を読まないのでそんなものか…
-
2024.10.15
奈良 正哉
スタートアップに投資をしたいけれど
大企業がスタートアップへの投資を活発化させているという記事がある(9月25日日経)。企業は全般に金…