東電前社長らに13兆円賠償判決
東電の前社長らに対する株主代表訴訟で、13兆円賠償判決が出た。巨額の賠償判決というと大和銀行ニューヨーク支店事件を思い出す。ただ、その賠償額は15百億円だったからその約100倍だ。いずれにせよ個人が払いきれる額ではない。保険に入っているだろうが、それでもまったく賄いきれない。
大和銀行の時は高裁がマジックを出してきて和解になったと記憶している。今回は同じマジックは出そうにない。判決が確定すれば自己破産まっしぐらだ。裁判を続けて弁護士費用を負担し続けるのか、さっさと自己破産するのか、考えどころだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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