物価は本当に上がっていないのか

 宴会で飲食店に行くと、物価は本当に上がっていないのか疑問が湧く。アメリカは物価の上昇が顕著で、バイデン政権に危機感を抱かせている。富裕層は自己の所得の伸び率予想が物価の上昇率予想を上回っている。しかし低所得者層はそれが逆転している。これが民主党政権の基盤を揺るがしかねないとされる。
 日本でも日銀の期待とおり物価が上昇に転じる一方、賃金が政府主導の税政策でも上がらないと大変だ。目先のできごとに触発された人気・不人気ではなく、本源的な不満として政権の支持率を落とすことになるのではないか。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ