アルケゴス
アルケゴスというファンドの破綻で、野村はじめ日欧の金融機関が、百億円から数千億円の損失を被る可能性が伝えられている(最近の日経)。アルケゴスというのはファミリーオフィスと呼ばれる個人資産だけを運用するファンドで、当局の監視下にはなかったようだ。
100億円の損失は、大手の金融機関にとっては想定の範囲内だろう。だが、1000億円を超える損失というのはどうだろう。中小銀行ならそれだけで破綻している金額だ。ここまでくると、リスク管理の不備というよりも、同ファンドの実態を見誤り、むやみに取引を拡大した不祥事に近いのではないか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…
-
2024.04.08
奈良 正哉
後継者選びの難しさ
アクティビストを撃退したディズニーのボブ・アイガー氏は名経営者とされる。だからいったん引退した後に…
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.24
奈良 正哉
EVは解なのか
テスラは大苦戦している。EV全体も失速している。EVが順調にシェアを伸ばしていけば、テスラと中国B…
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…