民事信託のコンサルティング
民事信託の相談が増えている。七十七銀行系列コンサルティング会社では、昨年度の2倍になっているそうだ(1月22日日経電子)。そのこと自体は結構なことだが、心配なことが2つある。1つ目は、失礼ながら、地銀のコンサル会社が民事信託のコンサルをやる知見があるのかという点だ。信託法理は難しくて、実務もこなれていない。だから、弁護士でも躊躇する向きが多い。2つ目は、民事信託のコンサルと言えば、当然法的アドバイスも含まれるだろうが、それが弁護士法に違反しないのかということだ。金融業、不動産業、FA等は、弁護士法の存在を知らず、無邪気に違反しているケースが多い。民事信託推進に当たっては、弁護士と相談してやった方が安全だ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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