地域共通クーポン2
テレビ報道を見る限り、地域共通クーポンは、おおむね平穏な滑り出しのようだ。ただ、クーポンを受取った事業者が迅速に精算できないと、あらたな問題を引き起こしかねない。クーポンの精算(現金化)は、取扱い要領を読む限り、事業者が顧客からクーポンを受け取ってから2か月程度のようだ。ただ、これまでの給付金や助成金の支給状況を見る限り、個別には遅延の恐れを危惧せざるをえない。事業者によっては、金庫にクーポンは溢れるが、仕入れの現金が底をつくという事態になるかもしれない。いわゆる黒字倒産状況だ。これを回避するために、資金繰りに余裕のある親密事業者にクーポンを割引購入してもらうと、不正利用になるのだろう。当局には入口だけでなく出口までがんばってもらいたい。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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