親の判断力が衰えたら
9月初旬の日経夕刊に、「親の判断力が衰えたら」と題する解説記事が2回にわたって掲載されていた。判断力の衰えに対する制度としては後見制度が定番であったが、2回目は、後見制度の弱点への対抗措置として、家族信託が大々的に紹介されていた。ただ、家族信託は、親族に財産の管理を委ねるものだから、親族による後見と同様、身近に信頼できる親族がいる場合にだけ採れる手段である。そういう人がいなければ、家族信託は諦めて、弁護士等の専門家を頼る以外にない。高齢者の独居化が進むのは、弁護士等にとってはビジネスチャンスの拡大ではある。反面、高齢者は、信頼できる専門家を早目に確保しておくべきだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2026.07.09
奈良 正哉
みずほ信託銀行相続ノウハウを伝授
みずほ信託銀行は、地域金融機関に相続関連ノウハウ取得のためのサブスクサービスを提供する。 ゼロ金…
-
2026.06.19
奈良 正哉
成年後見制度変更
成年後見制度が変更される(6月18日日経)。これまで一度後見人が就くと終身だったのが、途中でやめら…
-
2026.04.22
奈良 正哉
みずほ信託総合首位
みずほ信託銀行は、商品力や使いやすさによる評価ランキングで初の総合首位となった。(4月22日日経評…
-
2026.04.13
奈良 正哉
同族企業への総合助言サービス
みずほ信託銀行は、同族企業の経営・資産承継など全般にわたる助言サービスを開始する(4月7日日経)。…
奈良 正哉のコラム
-
2026.08.07
奈良 正哉
熱闘の裏側で
夏の甲子園が始まった。その裏側で、広陵やPLなど野球名門校(だった)の不祥事のその後について、「熱…
-
2026.08.05
奈良 正哉
北アフリカの絶望
モロッコから地続きのスペインの飛び地へ不法移民が急増していて、当地の大問題となっている。「海を泳い…
-
2026.08.03
奈良 正哉
日米協調介入
日米が協調介入に踏み切った。円は急騰している。 プラザ合意以降、協調介入は為替相場の転機になって…
-
2026.07.31
奈良 正哉
ストーカーにGPS
ストーカーにGPSを着けさせることが議論されている(7月29日日経)。反対派は「ストーカーにも人権…