「鉄道の悲劇」
今週号のエコノミストの特集は「鉄道の悲劇」と題して、JR各社をはじめとした鉄道各社の事業環境や株価などを分析している。JRはかつての国鉄である。キャリア官僚の中でも優秀者が集まるところで、職場としてこれ以上ないほど安定していた。それが民営化されてJR各社に分割された。営業地盤の脆弱な地方JRはともかく、JR東日本やJR東海は、恵まれた地盤を独占して、引続き安定した職場であった。ところがコロナ後はどうなるのだろう。両社とも私鉄各社に比較して、本業たる運輸業の割合が高い。富士通のように通勤定期代の支給を止めるところが相次いだり、リモート会議の普及で新幹線利用の出張が減少したりすれば、影響は甚大だ。親が子の就職先として期待する、永遠に安定した会社というのは幻想なのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 |
|---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.12.24
奈良 正哉
中国の婚姻奨励と多産奨励
中国は急激な人口減が予測されている。それへの国や地方の対抗策として、婚姻を奨励したり、多産を奨励し…
-
2025.12.23
奈良 正哉
南鳥島沖レアアース試掘へ
政府は南鳥島沖でレアアースの回収施設を設置する。試掘は27年からだ(12月23日日経)。これまでも…
-
2025.12.18
奈良 正哉
ルンバの負け
自動掃除機ルンバを手掛ける米アイロボットが破産法を申請した(12月16日日経)。中国勢に価格競争で…
-
2025.12.17
奈良 正哉
EUエンジン車禁止撤回
EUは35年以降エンジン車を禁止する目標を撤回する(12月17日日経)。足下で中国EV車に市場を席…