経営者のやめる勇気
関西電力が会社として、旧経営陣に損害賠償を求めて提訴した(6月16日日経)。加えて、株主が、対象者を拡大して、株主代表訴訟を提起した(6月24日日経)。これまでの報道を見る限り、同社の経営陣は、高浜町の元助役に恫喝されて、無理やり金品を押し付けられたものと見受けられる。その意味では被害者的な側面があるだろう。過去の総会屋事件を思い起こさせる。最初に受け取った経営者は、恫喝に屈して受け取ったのだろう。続く人達は、過去からのしがらみ断つことができなかったのだろう。経営者として究極的に必要な資質は、「勇気」であると思う。新規事業をやるような積極的勇気はもちろんだが、違法なことをやらない、恫喝に負けない、しがらみを断つ、といった消極的な勇気こそが求められるのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2026.08.07
奈良 正哉
熱闘の裏側で
夏の甲子園が始まった。その裏側で、広陵やPLなど野球名門校(だった)の不祥事のその後について、「熱…
-
2026.07.13
奈良 正哉
フォルクスワーゲンのピンチ
一時期トヨタと販売台数世界一を競っていた、フォルクスワーゲンの経営がピンチだ(7月11日日経)。そ…
-
2026.07.02
奈良 正哉
ウイルスUSB
自衛隊が中国製ウイルス感染USBを長年使っていたことが発覚して問題になっている(7月2日日経)。筆…
-
2026.05.27
奈良 正哉
「談合は悪いことではない」という意識
北海道新幹線の延伸に絡んで、建設会社9社が公取委に談合を疑われている(5月20日日経)。 談合と…
奈良 正哉のコラム
-
2026.08.07
奈良 正哉
熱闘の裏側で
夏の甲子園が始まった。その裏側で、広陵やPLなど野球名門校(だった)の不祥事のその後について、「熱…
-
2026.08.05
奈良 正哉
北アフリカの絶望
モロッコから地続きのスペインの飛び地へ不法移民が急増していて、当地の大問題となっている。「海を泳い…
-
2026.08.03
奈良 正哉
日米協調介入
日米が協調介入に踏み切った。円は急騰している。 プラザ合意以降、協調介入は為替相場の転機になって…
-
2026.07.31
奈良 正哉
ストーカーにGPS
ストーカーにGPSを着けさせることが議論されている(7月29日日経)。反対派は「ストーカーにも人権…