老後資金のひねり出し
老後資金が不足していたら、資産の中心になっている、自宅等の不動産を現金化することが手っ取り早い方法だ。自宅を担保にして銀行から金を借りる。借りた金は、自分が死んだときに担保に入れた自宅を相続人が売って返済するリバースモゲージ。自宅をいったん業者に売却する。その後賃料を払ってその自宅に住み続けるセールアンドリースバックがある。いずれもメリット、デメリットあるはリスクがある。オリックス銀行は、4月からリバースモゲージに家族信託を組み込んで、担保自宅の管理を高齢者が信頼できる家族に託することにより、管理の実効性を高めた商品を発売した。リバースモゲージは、東京スター銀行が一人熱心な印象だったが、競争により商品性の改善が進めば、より利用しやすくなるだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2025.02.20
奈良 正哉
認知症でも証券投資
認知症になっても、親族が代理人になって証券投資(新規購入)が続けられるようにするそうだ(2月20日…
-
2025.02.18
奈良 正哉
遺産国庫帰属10年で3倍
相続する人がいなくて、結局国庫に帰属した遺産は10年間で3倍、1,000億円超になったそうだ(2月…
-
2025.01.30
奈良 正哉
身元保証
独居高齢者が増加するにつれ「身元保証」が問題になっている(1月8日日経)。身元保証人は病院や施設に…
-
2025.01.17
奈良 正哉
後見人行政申立て
認知症高齢者を保護する制度として後見人制度がある。後見人の申立てをするのは、制度上第一に親族が位置…
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.04
奈良 正哉
中国共産党員1億人
中国の共産党員が1億人を突破したそうだ(7月1日日経)。思想信条はともかく実利に目ざとい中国人らし…
-
2025.07.03
奈良 正哉
アクティビストとの会話
アクティビストとの会話にはもちろん有益な面もある。製造会社であれば経営者の主な関心は作ることと売る…
-
2025.07.02
奈良 正哉
路線価上昇
路線価(土地価格指標)が上昇している。第2のニセコとして白馬村が活況だそうだ(7月2日日経)。ニセ…
-
2025.07.01
奈良 正哉
日本郵政トホホな株主総会
株主総会シーズンが終わって日経は複数のレビュー記事を掲載してきた。日本郵政もそのひとつだ。数々の不…